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『思ってたのと違う…』を防ぐ!良いトリマーの見極め方

トリミングサロン事情

『えっ、なんで…?』
愛犬を迎えに行った瞬間、思わず固まった。
イメージしてたのは『フワフワのテディベアカット』だった。
でも、目の前にいるのは……。
何ともスリムな我が子!まさかのすっきりスタイル。
「さっぱりしましたよ!」と笑顔のトリマーさん。
いやいやいや、そうじゃないんだ…。』と苦笑いの私。
思い返せば、確かに“おまかせ”でお願いした私も悪い。
でも、まさかこんなスリムになるとは思わなかった。

このお話しのような「思ってたのと違う」現象、意外と多い。
モヤモヤするよね。

だからこのコラムを計画した!

こうした悲劇を避けるために「サロン選びで絶対にチェックすべき3つのポイント」を解説するよ!

今回は“距離、価格、予約の取りやすさ”などの要素は省いてる。
あくまで「サロンに行った時にがっかりしないようにする」のが目的なので、少々極端な表現してる!笑

1. 利用前のチェックポイント

1-1. まずは「何を求めるのか」を明確にしよう!

トリミングサロンに求めるものは人それぞれ。
例えば↓

・技術
・人柄
・しつけの知識
・健康管理の知識
・食事の知識
・商品が豊富
・病院併設
などなど。

ただ、これらすべてを満たす“オールラウンド”なお店はなかなかない。
もしあったらすごい!
プロの中のプロ!

だから、現実には 「自分が最も大事にしたいこと」 を決めて、それが強いお店を選ぶほうが満足度は高いと思う。

1-2. サロンにも「得意」がある!

美容院なら「〇〇が得意」「ゆったり少人数制」なんてコンセプトを打ち出しているところも多いよね?

トリミングサロンも同じで、本来ならそれぞれの店に強みがある!はず。
ただ、問題は……
“あんまり発信されてない”こと。
(人のこと言えんが!笑)

ネットの情報だけでは分からないことの方が多いよね。
だから、できれば相談だけしに行ってみるのがいい!
いい店なら大体歓迎してくれる!

1-3. 愛犬に「偵察」してもらう!

可能なら愛犬も一緒に連れてってみてほしい。
飼い主さんが見るだけでなく、愛犬の反応を観察するのも大事ってこと。

犬は正直だから、
「もう帰る!」と言わんばかりに出ようとする
「ここに泊まる!ってくらい落ち着く

こんなリアクションをしてくれることもある。
人間より犬の直感の方が鋭い説、あると思う。

1-4. 事前カウンセリングをするお店は信頼度高め

最近は、事前カウンセリングをするお店が増えてる。
こういうお店の多くはこだわりのあるトリマーさんがやっている印象があるよ!
同業から見ても、「間違いないよな!」って感じる!

  • サロンの雰囲気を知れる
  • トリマーの人柄を知れる
  • ネットの情報にはないことを聞ける
  • 愛犬の反応を見れる
  • トリミング当日は2回目の来店となり、飼い主さんも犬も緊張が和らぐ
    など。

など、事前カウンセリングをするメリットはたくさんあるので、ぜひ活用してみることをおすすめする!

2. 利用する時のポイント

2-1. 最高の技術でも「好みのズレ」は起こる

コンテストで入賞するような腕の良い技術者のカットであっても、中には首を傾げる人はいるんだ、それが!
これはもう“価値観のズレ”に他ならず、しょうがない!

だからこそ事前にSNSなどで、気になるお店のカットや雰囲気をチェックしておこう。
「この犬種が得意そうだな」「こんな雰囲気なのか」とそのお店の傾向が見えてくるかもしれない。

とはいえ、どんなに調べても、こういうのは結局『運』の要素もデカい!

「誰が担当になるか」は行ってみないと分からないことが多いので。

ただし、SNSやホームページで顔と名前とスタイリング例を公開していて、「この人がいい!」って思うくらいピンとくる人がいたらラッキー!
予約の時に聞いてみよう!

2-2. 伝えるべきは「やってほしいこと」より「やってほしくないこと」

どんな人が担当になっても、大失敗をさける魔法の言葉がある。
それが、 「〇〇はしてほしくない!」だ!

大抵の場合、人は「こうしてほしい」が先行する。
もちろんそれを伝えるのは美容サービスを受ける側の権利だから、できるできないは別として、お店としてはガンガン伝えてほしい!笑

が、理想が大きくなればなるほど、ギャップに落胆するのが人間。

冒頭で紹介したストーリー。
もちろん想像の話しだけど、あの飼い主さんがもし「おまかせ」ではなく、「スッキリしないでほしい。」と伝えていたら、落胆せずに済んだかもしれない。

「仕上がりに満足できなかったのは飼い主さんの説明が足りないからだ!」という他責の意味ではもちろんありません!
「してほしく無いこと」を伝える意義をお伝えしています。

トリマーの経験上、カウンセリングの中で特に印象に残るのが「してほしく無いこと」だ。
これは、大多数のトリマーが賛同してくれるはず!

なので、ぜひお試しあれ!

2-3. 価値観のすり合わせが次の成功につながる

「思ってたのと違う」現象は実に悲劇的だが、大事な学びの機会とも見れる。

冒頭のストーリーで言うなら、あの飼い主さんにとっては「スリムは嫌だ」という価値観にその時初めて気づいたわけだ。
次回からは、「こういうスタイルは嫌です」と事前に伝えられるようになる。

そうは言っても、“お金払って預けるプロなんだから!”という厳しいお声も承知している。

だから本当の理想は、カウンセリングの中でトリマーがお客さまの価値観を可視化してくれることのはず。
ですよね?笑

では、 「そんなトリマーをどう見つけるか?」 という話を次から解説していこう。

3. カウンセリングで超分かるトリマーの腕

トリミングの失敗を防ぐために、一番重要なのがカウンセリング力。
カウンセリング次第で、 お客さまとトリマーの好みのズレを調整することができる。

ここでは、見るべき3つのポイントを紹介していこう!

3-1. 提案力があるか?

カウンセリングのとき、こんなやり取りになっていないだろうか?

トリマー「今日どうしますか?」
お客さん「こうしたいです」
トリマー「分かりました。では、ここはどうしますか?」
お客さま「こんな感じがいいです」
トリマー「わかりました」

…… お分かりいただけただろうか?
そう、このトリマーはただのYES MANだ!
お客さんの言うことをそのまま受け入れるだけなら、プロじゃなくてもできる。

僕含め、現代人って優柔不断が多い!笑

サロンに行ってもどうしたらいいか分からず、拙い表現で「こんな感じ」「あんな感じ」で済ませてしまう経験、あるよね。

だからこそ“少ない情報から、ちゃんと飼い主さまの理想を具体化して提案してくれるか?”
が、良いカウンセリングには必要不可欠だと思う。

ある意味、カット技術よりも トリマーの知識量や経験が試される部分。
「この子の毛質なら、こういうスタイルの方が似合うかも」ってプラスアルファの提案をしてくれる方が安心できるはずだ。

3-2. 表現力があるか?

頭の中のイメージを伝えるのって、意外と難しい。
例えば、飼い主さまが「丸くしてください!」と言ったとする。
でも、「丸」一つでも以下のような解釈ができてしまう。

・完全な球体という意味
・ゆるキャラみたいな丸っこさという意味
・角張らないでほしいという意味

言葉ってムズい!
ここでも、認識にズレが生じやすい。

だからこそ、フワッとしたイメージを具体化できる言葉の表現力があるトリマーなら、カットでも多彩な表現が可能であることが多い。

(卓越した感覚と感性を持つ、いわゆる天才肌タイプのトリマーはこの限りではない。笑)

3-3.イメージを共有させてくれるか?

「どう仕上がるのか」が事前にイメージできると、安心感が全然違うはず。

例えば、こんな工夫をしてくれるお店は信頼度高め!

・写真やカタログを見せてくれる
・「こんな感じになると思います」と仕上がりイメージを説明してくれる
・場合によっては絵を描いてくれる

こういうサロンなら、「思ってたのと違う!」とガッカリする確率がグッと減る。

さらに大事なのは、「できないことはできない」と きちんと伝えてくれるトリマーかどうか。

断るって、意外と勇気がいる。
でも、無理に「できます!」と言うより、「これは難しいですが、こういう形なら可能です!」 と 代案を提示してくれるトリマーの方が安心できると思うし、飼い主さんに新しい価値観や気づきを提供できると、私は考えている。

4.まとめ

長々と超ボリュームになってしまったが、いかがだっただろうか?
僕の価値観と偏見に満ちたであろうコラムになったが、参考にしていただければ幸いである。

まぁ、一発で自分の価値観にヒットするお店を見つけるって難しいです。
けど、紹介した3点を意識してもらえるといい出会いが待ってるかもしれません。

みなさまと愛犬ちゃんに良き出会いあれ。

こんな記事書いて、自分にもめちゃめちゃ高いハードルが課されてしまった!笑
頑張らせていただきます!

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